日本農業新聞2024年7月28日(日)の読書面「編者は語る」で、『長良川のアユと河口堰』(蔵治光一郎 編)をご紹介いただきました。
『長良川のアユと河口堰』

日本三大清流に数えられる長良川は、本州の大河で唯一本流にダムと堰のない川と言われ、山・川・海の連続した生物圏の上に豊かな水文化が育まれてきた。アユをはじめ海と川を回遊する生き物、汽水域で生活する生き物は長良川の大切な恵みであり、川の生物圏の連続性、持続可能性の指標だが、河口堰はその営みを分断した。2015年、長良川の天然アユは岐阜市で準絶滅危惧種に指定(後に削除)、「清流長良川の鮎」が世界農業遺産に認定された。本書は、生物多様性の喪失が地球の限界を超えている時代に、川の生物圏を再生し、社会や経済の基盤として復権させ、川と人の関係を結びなおす可能性を探る。

長良川のアユと河口堰|田舎の本屋さん - 農業・食文化・教育・生活の書籍専門店
河口堰で分断された長良川の生物圏を再生し、社会・経済の基盤として復権させる可能性を探る。
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