【書評】WEB本の雑誌の「横丁カフェ」で『職漁師伝』ご紹介いただきました。

WEB本の雑誌の現役書店員さんの書評コーナー

「横丁カフェ」で進駸堂中久喜本店 鈴木毅さんが 『職漁師伝』を紹介してくれています。

■職漁師伝(しょくりょうしでん)
渓流に生きた最後の名人たち

著者 戸門秀雄
定価 3,024円 (税込)
ISBNコード 9784540112591
発行日 2013/03
出版 農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数 四六 332ページ


…戸門秀雄著『職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち』(農文協)は昭和初期に活躍した川の漁師たちを伝える本。

川の漁師と言っても、 獲った魚を自分で食べるのではなく、お金を稼ぐための職業としての漁である。当時イワナは超高級魚であった。山国の温泉地では鮮魚が貴重だったためで、昭 和10年頃は米一升25銭、日雇い賃金が50〜60銭という時代に、イワナは100匁(375g)で35銭、一貫目(3.75kg)で3円50銭にもな り、職業として成り立っていたのである。

このような職業として釣りの成果を左右する「仕掛け」は、各派や地域の職漁師たちの企業秘密で あり、テンカラの「毛バリ」もその中で独自に発達、伝承されてきた。先のジュリアナ・バーナーズが著したと云われている「The Book of St.Albans」という本では12種類の毛バリを紹介して釣りの技術をシェアしているが、仕事の釣りと遊びの釣りの違いが日本と西欧で明確に現れてい て面白い。(中略)

漁や釣りから自然の些細な変化に気付き、このような生態系の保全へと広がったのは本書の最後、「最後の川漁師」の章で語られる言葉で結ばれる。
「川漁師がいる川は、川が健康だ」
「川漁師がいなくなったら、川も終えだナ」

本書の読後、川と魚へ思いを向けてしまう。…

釣り好き、川好きの鈴木さん、文章からそんな香りが立ち上ってきます。
いつもはどこいらの川で釣ってるのでしょうか?

ありがとうございました。